百貨店系化粧品ブランド

「ツール導入」の依頼を、需給の仕組みづくりに再定義する——S&OP業務設計と計画基盤の構築

Period約6ヶ月(調査〜設計・実装)
RoleS&OP業務フロー設計・需給計画ロジック設計・ダッシュボードデザイン
TeamクライアントSCM部門長/IT部門リーダー/購買部門+Xcraft
BPR S&OP SCM ダッシュボード

1. Context — 背景

百貨店系化粧品ブランド。セールス、マーケティング、商品開発、購買、物流の各部門がそれぞれに計画を持ち、組織全体を貫くマスタープランがない状態でプロジェクトは始まった。

2. Challenge — 課題

表面に現れていた課題は、欠品と過剰在庫の同時発生だった。必要な時に商品がなく、一方でOEMへの発注が膨らみ在庫が積み上がる。当初の依頼は、これを解決するための「需要予測ツールの導入」だった。

しかし構造を見ると、問題はツールの不在ではなかった。計画をいつ確定させ、何をトリガーに修正するのかというワークフローが定義されておらず、計画に責任を持つ部署も決まっていない。さらに事業計画と物流計画が接続しておらず、売上目標に対して、いつ・何を・どれだけ仕入れ、どれほどのキャッシュアウトが発生するのかが見えていなかった。

わたしたちが引き受けた真の問いは、「どのツールを選ぶか」ではなく「需給の意思決定の仕組みをどうつくるか」「それをどのようにしてオペレーションと接続するか」であった。

3. Approach — アプローチ

4. Impact — インパクト

検討されていた高額な需要予測ツールの導入は見送りとなり、既に導入済みのTableauを活用する方針へ転換した。追加のツール投資を発生させることなく、需給計画の基盤が立ち上がった。あわせて、組織として専属デマンドプランナーを設置する意思決定がなされた。ツールではなく、計画に責任を持つ「人」と「流れ」が組織に実装されたことが、このプロジェクトの本質的な成果である。

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