1. Context — 背景
百貨店系化粧品ブランド。同社の需給・購買領域を支援するなか、購買部門のリーダーから、在庫の実態を可視化したいという相談を受けてスタートした案件である。
2. Challenge — 課題
化粧品は品目数が多く、売れ方の偏りも大きい。全品目を同じ精度で管理しようとすれば現場が疲弊し、かといって勘に頼れば過剰在庫と欠品の両方を招く。どの品目に管理の力を集中すべきか —— その判断を、個人の経験や手作業の集計ではなく、データで支える仕組みが必要だった。
3. Approach — アプローチ
- 分析設計 — 在庫データをパレート分析と、ABCランク別の粗利・在庫金額という切り口で構造化。「どのランクの品目が、利益と在庫のどれだけを占めているか」が浮かび上がるロジックを設計した
- インタラクティブな実装 — ランクをクリックすれば品目が絞り込まれ、SKU単位まで掘り下げられるインタラクティブなダッシュボードとしてTableauで開発。集計の手作業をなくし、購買部門の誰もが同じ基準で在庫の全体像を確認できる状態にした
- 使い手との調整 — 実際の業務で使う購買部門のメンバーと画面設計をすり合わせ、日常のオペレーションに馴染む形に仕上げた

4. Impact — インパクト
ランク別の粗利と在庫金額がひと目で見える状態になり、重点管理の判断が個人の集計作業から解放された。分析ツールの価値は、精緻さよりも「毎日開かれるか」で決まる。使い手と一緒に設計したことが、定着の分かれ目だった。
