やまね酒造株式会社

酒蔵のテロワールを、ツアーに翻訳する —— 地域に引き継がれたインバウンド酒蔵体験の設計

Period約3ヶ月(設計・POC・催行〜地域への引き継ぎ)
Roleブランド哲学の言語化・ツアー設計・英語資料/スクリプト/音源制作・OTA販売設計・収益設計
Teamやまね酒造(蔵元)+Xcraft
インバウンド ツアー ブランドストーリー 体験設計 酒蔵

1. Context — 背景

埼玉・飯能の酒蔵、やまね酒造。地元産の米だけで仕込み、酒造りと並行して飯能の森林保全やニホンヤマネの生態系調査にも取り組む令和元年生まれの小さな蔵である。国内の日本酒消費が縮小するなか、海外旅行者という新しい売上の入口をつくるため、インバウンド向け酒蔵ツアーの構築を伴走した。

2. Challenge — 課題

日本酒の国内出荷量はピークの4分の1まで縮小した一方、輸出額は10年で4倍以上に伸び、海外では高付加価値の日本酒への関心が高まっている。しかし「見学+試飲」という定番の型では、他の有名蔵との違いが出せず、飯能までわざわざ足を運ぶ理由にならない。

引き受けた問いは、酒蔵見学を売ることではなく、この蔵にしか語れない固有性を掘り起こし、海外の旅行者が対価を払う体験に翻訳することだった。

3. Approach — アプローチ

4. Impact — インパクト

このツアーのコンテンツは、その後、地域のDMO・奥むさし飯能観光協会と地域づくり会社が運営するツアーへと引き継がれた。一つの蔵の実験として始まった取り組みが、地域の観光商品として制度化され、いまも続いている。

小さな蔵にとってツアー収入そのものは大きくない。しかし、蔵の固有性を言語化した資産は残り続け、地域が海外と出会うための共有財になった。個社の支援が地域の仕組みへと引き継がれていくこの構造は、Xcraftが目指す仕事のかたちでもある。

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